長年のお付き合いのあるオーナー様の相続に伴う売却事例をご紹介します。
今回のオーナー様は、弊社と20年以上のご縁があり、マンション2棟の管理をお任せいただいておりました。ご自身でもテナント(ガソリンスタンド)と駐車場(10台分)を管理されていましたが、ご家族は賃貸経営には関与していませんでした。
約4年前からオーナー様の言動に変化が見られ、1日に3〜5回、同じような内容の電話をいただくようになりました。そのため、弊社はご家族と共に、今後の対応について慎重に話し合いを進めました。老朽化した自宅の建て替え、敷地内の戸建ての取り壊し、畑の有効活用についての検討を重ねた結果、新規収益物件の建設や駐車場の転用を視野に入れることとなりました。また、築35年を超えるマンション1棟の売却の可能性についても、ご家族と協議を続けていました。
そんな中、2024年にオーナー様が新型コロナウイルスに感染し、ご逝去されるという悲しい出来事が起こりました。その結果、事前に想定していた「相続税問題」が現実のものとなりました。オーナー様には長年信頼を寄せる税理士がいらっしゃったため、速やかに相続税額の確定と遺産分割について協議を行いました。その結果、「マンション1棟」と「駐車場」を売却することで相続税の納付が可能であることが判明しました。
弊社はマンション売却に必要な書類を迅速に準備し、並行して買主様を探しました。その結果、間もなく買付けが入り、無事に売買契約を締結することができました。ご遺族様からは、スピード感のある対応と満足のいく売却価格に対して、大変喜んでいただくことができました。
今回の事例を通じて、オーナー様の健康状態を日頃から気にかけ、早い段階で将来の話を進めることの重要性を改めて実感しました。これからも、オーナー様の資産を守り、最適な提案ができるよう努めてまいります。
担当:高橋