2013年9月号 | 西武池袋線・西武新宿線・練馬区の賃貸はハウステーションネットワーク

2013年9月 アパート・マンション経営における合鍵などによる危機管理

9月に入り残暑も少しづつ影を潜めて、秋の風がそよそよと流れ、
月夜には鈴虫の合唱も聞こえ、草むらの中で演奏会が行われてます。(^^)
スポーツの秋・食欲の秋と言われてますが、皆様はなにか運動を行ってますか?
日々の運動が健康管理には非常に重要ですので、
毎日少しでも運動をする事をお勧めします。


【アパート・マンション経営における危機管理】※家主と地主参照
合鍵に潜む危険性と鍵のセキュリティーレベル
合鍵は誰が持っているのか?
言うまでもなく各戸の鍵は入居者の命と財産を守る鍵である。入居者からすれば、その一本の鍵にすべてを託すいうことになる。賃貸である以上は、その部屋の合鍵は大家なり管理会社なりが保管しているということは当然理解できるが、もし過去に居住者がいた場合、すなわち新築でなくそれなりの年月を経た物件であると、過去の入居者が替わる度に新調していれば問題はないが、一つだけ予備を取っておき、入居者が入れ替わる度に順繰りに交換するという方法をとられている場合、入居者が退室の際に複製した鍵もすべて回収しているなら問題はないとしても、もし複製の合鍵を持ったままだったらどうかという概念をわすれてはならない。


【合鍵による事件発生!】
実際に、その建物の別の部屋の居住者だった者が複製した合鍵を返さずにおいて、後日、建物に侵入していくつかの部屋の錠前に合鍵を差し込んだところ、以前住んでいた部屋とは別の部屋の鍵が開き、侵入窃盗事件を起こしたという事例がある。
大家は予備の錠前と鍵を使いまわしていたのだ。

偶然とはいえ、侵入被害を受けた入居者の経済的な損失および心理的ダメージは計り知れない。
また、物件を案内した仲介業者が合鍵を使って女子大生の部屋に侵入して強姦殺害事件を起こした事例も過去にある。
入居者からすれば、仲介業者などの特定少数にしても誰もが合鍵を持っていたり、複製を作ったりできる状況にあると知ったら、恐怖心を抱かずにはいられない。

侵入事件より凶悪な事件が起きた時には、犯人を特定するには都合がよくても、取り返しのつかない事態を迎えたり、もし複製の合鍵を持ったままだったらどうかという概念をわすれてはならない。
被害者への賠償などの問題が起きたりしかねない。
入居者をまもる意識はまず鍵の管理から始まるといえよう。
錠前を新しいものに変える経費は必要経費であるという認識が必要だ。
街中で簡単に合鍵を複製できるという鍵は信頼性に疑いを持たざるを得ない。
いついくつの合鍵が作られて、どこのだれが持っているか追及することは困難だろう。


【セキュリティーレベルの高い鍵】
平成14年から15年にかけてピッキングによる侵入事件が多発した。
つまり過去10年以上前に取り付けられた鍵はピッキング、サムターンまわし、こじ破りといった侵入手口によわいとされる。
今後も新築もしくは錠前を交換する場合は必ず『CP認定錠』を選ぶようにしたい。
セキュリティーレベルと予算の兼ね合いをよく検討して、ワンランク上のものを選ぶのが、長い目で見ても、物件の安全性という点からも望ましいだろう。

新規入居時には、合鍵はどこにいくつあり、緊急時などには誰が使用しうるかなどを入居者に明らかにしておくことが一層の信頼につながるはずだ。
鍵の紛失時の対応や複製に関することも契約書に明記するなどして、
鍵の重要性を賃貸借人双方が理解しておくことが大切なのだ。

【所見】
入居者の鍵に関しては、基本的には、入居者の入替があった場合には、
新しいものに交換する事がベストの選択だと思われます。
このような事件が起きないようにメンテナンスを行うのは
持ち主である大家さんの仕事です。
事故のおきない鍵の交換方法を検討するべきだと思います。
万が一、事故が起きた場合には取り返しのつかない事となります。